さやなかなるときをここで...

歯に衣着せない

劇団あおきりみかん 其の弐拾五 名古屋公演千秋楽
作と演出 鹿目由紀

若干ネタバレ。

そうなんだよね、思わず口から出てしまうコトってあるわけで、だけどさ、それって本音かっていうと、どうなんだろう。微妙に違ったりすることもあるわけで、ただ思っていることには違いないんだけどね。それがさ、早口でずっと止まらないってところが面白いよね。考えたコトが聞こえてしまうとか、言葉の裏に別の言葉が聞こえたりとか、そういうのってわりと演劇で用いられるテーマだけど。この『歯に衣着せない』ってのはちょっと違うんじゃないかなと、しゃべり出したら止まらない、言葉にしてしまったからそれは自分が思ってることって思っちゃうよね。そう、いきなり、彼女の目の前で、欲望全開の「ブラウス破りたい」って笑うしかないよね。その日の最終目的かもしれないけどいきなり言われたら、変態っていわれるのは当然で、それをまたすんなり受け入れられてもどっかおかしいわけだよね。そうそう、しゃべりつづけるのが止まらなくても音楽がながれてメロディーが流れれば、思わず口ずさんじゃうのは性だよね。『JoyToTheLove』とか『MUGO・ん…色っぽい』とか反則じゃん、客席にいてもおもわず口ずさみそうになる罠。おまけに、工藤静香の大ファンで振付完璧な友達のこと思い出してさらに笑えるし。ま、なんとなくマイク片手に歌っちゃうのが「あおきりみかん」の舞台なんだろうけどね。鹿目さんが同じ年だからってのはあるのかな。しかも隣の大学だったし。その同時代性をこの舞台では台詞の節々からかなり感じたかな。同じモノに接していたのかななんて思ったりするんだよ。言葉に対する違和感とか、感情と直結していない言葉の群れとか、依存症とか、本音を隠すための態度とかが底辺にながれてたりするのかな。こんな感じで、役者は息をつく間もなくしゃべり続ける。それが二人同時になると、言葉の応酬が気持ちよいくらいに重なり合って、おもしろいんだ。初日はなんとなくぎこちなさがあったようなきもするけど、今日の千秋楽はさらりと流れていた、アゴとか痛くならないのかなと感心してしまう。条件反射のように、しゃべりつづけるのって、気持ち良いと思うよ。どちらかというと、歯に衣着せぬ物言いをしてトラブルおこしてるから、それは何となくわかる。短気なんだよね、抑えることがあんまり得意じゃない。ストレス解消してる訳じゃないんだよ。当然、刃はこちらに向くけどね。言いたいことも言えないのと、言いたいことを言ってなにかが起こるのとどっちが良いのだろうね。ああ、なんか舞台の感想から離れていってる。そう、来週の土日は新宿のシアターモリエールでやるらしい。芸文小ホールよりちょっと狭いのかな。流石に、来週は東京にいなんだよね。新宿だし居たら行きそうだけど。つねに誰かが、まくし立ててるから、普通の会話のシーンが新鮮で新鮮で。これ、読みにくいでしょ?台詞のすべてを聞き取るのは多分無理。さらに形容詞だけしか、擬音だけしかしゃべれない人達も登場したりして、羽衣ならぬ歯衣神社は大賑わいするんだよね。言葉にとらわれても滑稽だし、言葉をあやつれなくなっても悲劇だ。あれ、珍しく饒舌じゃん。ってかこれ読み直して、「てにをは」をチェックするのとかめんどうだね。えいままだ、このままポチッとしちゃえ。あ、ホントにホントにホント、面白かったよ。笑いすぎて涙出てきたから。

お名前:
*画像の文字を半角で↓に入力してから投稿してください。