さやなかなるときをここで...

サードハンド

劇団衛星 新作公演

作・演出:蓮行
出演:ファックジャパン、黒木 陽子、紙本 明子、首藤 慎二、蓮行、古藤 望、小林 由実(イッパイアンテナ)、中西 ちさと/福井 菜月(ウミ下着)
映像出演:高間 響(笑の内閣)
ゲスト:吉川 莉早

蓮行さんは、小学校・中学校の先輩である。多分、その頃の僕に割と影響を与え、その影響は今日まで垣間見られる。
舞台をつづけているというのは平田オリザさんと彼の著書を紹介された時に知った。
その時のどんな舞台をするのだろうという興味が今回の観劇につながった。

思った以上に、衝撃を受けたし、自分がこういうのが好きなんだっていう認識を新たにした。

時は、近未来日本。
喫煙者の直接被害、副流煙の間接被害に次ぐ煙草の第三の害「サードハンドスモーク」いわゆる、煙や灰、吸い殻が環境汚染を招く原因となることが、社会問題、いや政治の問題にまでなった首都。

米軍の完全撤去に伴い、自衛隊が国防隊になっていたり。
スーパーコンピューター並の情報処理装置が、ライターサイズにまで縮小されていたりする。

そんな中で、起こる対立。「タバコ狩り」「喫煙者狩り」社会不安と汚染地域の立ち入り制限、担当大臣の射殺。

物語は始まる。

対立と対話。
制圧と服従。
緊張と弛緩。
赤と黒。
堅さと軟らかさ。
理性と誘惑。

淡々と進む物語の中に、別の事象が見え隠れしている。
牽引力はあると思う。全体的に集中力をそがれない演出。舞台転換とかあると経過時間を感覚的に知ろうとするコトがあるんだけど、今回はそんなコトをする余裕はなかった。照明や映像の力かもしれない。

社会的なメッセージ云々ってのは、扱うのは簡単だけど難しい。ただ自分にとってそれは主体ではない。あくまでも要素の一つ。そう、タバコはいろいろな事柄に置き換えられるかもしれない。

ナニに生きるのか。変化とはナニか。そして、どう死ぬのか。

とても面白くて、心に残る舞台でした。
今、観たというコトが多分今後の財産になると思う。

会場に入った雰囲気もよかった。装飾とかスタッフの人の気配りとか、そういったモノの積み重ねかな。

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