さやなかなるときをここで...

東京裁判

パラドックス定数第29項
於:pit北/区域
作・演出:野木萌葱
出演:西原 誠吾・井内 勇希・植村 宏司・今里 真・小野 ゆたか

極東国際軍事裁判の主任弁護人五人を描いた、舞台。
その場で語られて居るであろう、判事、検事、被告人達の言葉は聞こえてこない。
すべて、五人の言葉で表現される。

初演は2007年冬。
あのとき、王子でこの舞台を観たから、今までパラドックス定数を見続けている。
どんな側面から東京裁判を舞台にするんだろうという疑問は会場に入った瞬間、すっかり忘れてたっけ。この舞台のためにあるような小屋だなと思って、席にすわり、五人が出てきたら、ただただ引きこまれた。

今回は、物語の動くスピード感が序盤、中盤、終盤としっかり描き分けられていた気がする。
序盤のジワジワ感の中で、この裁判の原因である第二次世界大戦を自分の中の知識を総動員して問いかけていく。
中盤に見いだした光と、この五人の抱える過去。ここでそれらが語られることにより、序盤で所々感じるの違和感が熟成される。
終盤は、役者さん達の叫びに同調し、重い言葉に、気力を持って行かれた。

こんな疲れる観劇は、久々、というか五年弱ぶり。

脳が痺れた。
予約特典で、チョコレートもらったけど、食べられないのでまだ鞄の中にあります。

また数年後にやるんだろうね、でも観に行くよ。
ここに、質あり。

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