さやなかなるときをここで...

ここまでがユートピア

劇団あおきりみかん
於:名古屋市東文化小劇場
作・演出:鹿目 由紀

とある島。
半径75cmの円の中が我が国。それがすなわち、ユートピア。
国王である証は、ルールと冠に模したヘアバンド。
他国に足を踏み入れると、警報が鳴り、お互いにとある言葉を叫び続けなければいけない。その言葉が途切れたり、ヘアバンドを取られたら、相手のユートピアルールに従うことになる。

すでにある、ユートピア。
そこに二つの、ユートピアが増える。

そこで始まる、陣取り合戦ならぬ、ユートピア拡大合戦。

所詮、人間一人だと突き詰めても、そこにある孤独は解消されず。
一人で決して生きてはいけないと腹をくくっても、他人の壁は厚く。

縦横無尽に舞台を駆け巡る。
体力勝負の戦う、叫ぶ、妄想に犯される喜劇。
汗は飛び散る。

劇団初の再演だという。
観にいけなかったんだよね、初演。
鹿目さんが初演のままやるわけないなとは思っているので、やっぱり買ったDVDをみよう。

支配するモノされるモノ。
どちらがいいかなんて、その時々。自由気ままなはずのヒトが、枠にはめられたら息苦しいのは必然で。
その息苦しさを、なにかの理由をみつけて押しつけて。それで晴れればそれでよし、晴れなきゃ他人に押しつけて。
他人の反応は自分の行動の鏡なのかと突きつけられて、自分を省みて。
おいてきた感情は自分が止まらなければ追いつけない。

笑ってごまかし、解決先送り。
奪ってのりこえ、問題つぶし。

じわじわと、面白かった。

*第16回劇作家協会新人戯曲賞受賞作

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