想い出は流れるまま〜交差点
絶叫する候補者。取り囲む通行人。国政選挙日一週間前の駅前交差点は、関心というピントのずれた風景写真と無関心というケースに入ったままのフィルムのごとく私には不必要なものだらけ。
「こんなところにいる...
絶叫する候補者。取り囲む通行人。国政選挙日一週間前の駅前交差点は、関心というピントのずれた風景写真と無関心というケースに入ったままのフィルムのごとく私には不必要なものだらけ。
「こんなところにいる...
三寒四温、そして春の足跡。桜の話題がちらほら場違いでもなくなってくる頃、卒業式の季節が今年もまたやってくる。大学を卒業して以来、この季節になると一人の男性を思い出してしまう。決して忘れてしまいたい思...
未曾有の大雨であたしは、彼の家に行くのをあきらめた。
電車のダイヤは大混乱、駅で止まったきり動く気配もない。ほとんどの乗客は仕事帰りだろう、携帯電話片手にいらつきを隠せない人たちばかりだ。あきら...
街にヒトが少なくなった夏の夜、俺はいつもと違う場所に移動してきていた。
この場所は何か懐かしかった、何がそう思わせるのかは自分でもわからない。ただ、初めて来た場所にも関わらずなぜか知っている雰囲...
足下を電車が通り過ぎる、電車が止まり人の交差が始まる、橋の上からその風景を見た瞬間ふと昔の風景を思い出して足を止めた。何を求めているのか自分でもわからなかったあの頃、あまりにも行き当たりばったりな考...
「あの時のこと忘れてないよね、君が私に涙流させたこと」
その時のことを思い出しながら、その言葉を受け止めた。
再会は突然だった、休憩時間に近くのコンビニエンスストアまで残業の友の野菜ジュー...
何年ぶりかな、この景色見るのは・・・
そう自分に問いかけ、ちょっと後悔した。あまりにも年寄り臭いと思ったから。
高校時代の日課のようなものだった。バス停から家まで道路を歩かずにこの河川敷を歩...