建前を 壊していける 青さなど 不惑をこえて 問い続けても
今日の一言
音もなく 窓を開けたら そこに居た いつまで眠る 氷の柩
流れてく 時にまかせて 戦いと 少し離れて 林道を行く
どこにある 探し続けて 月は満ち 眩しさ片手に 振り向いた時
眺めてた 気づかないと 油断して 振り返ったら 別の眼差し
もう誰も 振り返らなく なったから 声に出しても いい頃なんだ
傷痕が なくなりかけた 赤色を 機嫌ななめで みつめた深夜
指先に 残した痕を 見つめても どこへいったか わかるはずなく
遠くから 呼ばれたような 雪の声 日の出は別の 音を生みだす
詩人なら 武器を捨ててと 言いながら 言葉で殴る 霧晴れぬ朝
落書きを かかれる度に 消したって 世の中すぐに 変わるわけない
少しなら 誰も知らない 足跡を 追いかけたって 時は戻せる
壊れいく 温度計なら 計れると 誰も知らない 声を聞かせて
雨しみた 色の変わった 街路樹と アスファルトには 冬の囁き
スズムシの 羽に触れたら 伝わった 知らぬ言葉は どこにでもある
日が射して そっと開いた 閉じた羽 微睡みのなか 囁く小指
正しさが 歪められてた 空間で 何もできずに 立ちすくむだけ
ひとりだと 思い込んだら 声がして 不安な夜も 今夜で終わる
緊張が 緩む時まで そこにいて 描いた夢が 目の前にある
引き鉄に 指をかけたら 片道の 切符を持った 旅人になる
とぎ汁の 向こうになにが 見えるかと 問いかけたから 空腹をしる
君が抱く 真っ黒いのは 形なく 笑い始めて 同化していく
繋げたら 電気がつくと 思ってた 電池がなくて 暗闇のまま
置き換えた 記憶の中で 生きるのが いつまで夢を 壊していくか
裏返し 透かしてみたら 見えるのは アラではなくて 新たな世界
気づいたら 矛盾を許し 感覚が 鈍くなっても 刀は砥いで
傷ついた 羽は広げて 気づくもの 飛べぬ理由は 言えないままで
無防備に 羽ばたかさせた ロウの羽 夢を信じて 大空いけば
優しさを 包みこんでた オブラート 何もできない 厳しさの意味
誰彼も キンモクセイに 呼び出され 月の光に ただいまを言う