夏の夜に バレイショ剥いて 茹でたなら 甘さのなかに 力探して
声・人・姿について一言
新宿の 空がこんなに 澄んでても 道行く人の 顔も青くて
鏡には うつらなくなり そのかわり 友達できて 春へ駆け出す
まってたら ここに降り立つ 姿だけ 絵の具をといて 真っ白にする
旅先で タイムセールの フダ探し 惣菜並べ 乾杯しよう
幻は 先入観が 作りだし もっと早くに 会えたはずでしょ
あと少し 電車が出るの 遅れたら そう願うのは 狂ってますか
透明な 姿のままで 立っていて 優しい雨が 輪郭をとる
湯気にある ほんの少しの 曲線に 吐息の憂い 映し出したら
知らんぷり できることなら していると 鈍感なふり 出来ぬこの頃
今晩は 話の続き 聞かせてね 寄り添う幹を そっと触れたら
背伸びして 届く場所なら 隠しても 見つけられると たかをくくって
口をあけ 声にならない 叫びなら 誰に向かうの どこまで届く
根底に 流れるものが 違うから どこに居たって 別の風景
遠鳴りの 花火は今は 目の前で 梅雨入り時期の 澄んだ夕暮れ
間違いも 角を立てずに 指摘して 成長したと 勘違いして
不安さえ 増幅されて 伝わった だから笑って 隣にいるよ
フィルターに 残ったモノは 捨てるから 澄んだ瞳で みつめて欲しい
惑わずに ここに居たのは 積み上げた 日々の欠片と 明日の笑顔
何度でも しがみつくから 諦めて ツルの強さを 甘くみないで
むき出しの 支配欲から 抜け出して さまよう朝に 凍え戸惑う
騙しても 居心地のよさ 感じずに ただ笑みだけ 上手くなりたい
花びらで 占う様に 感情が コロコロ変わる 乾いた笑顔
探しても 二度と出てこぬ 言葉なら 録音機だけ 見つけるコトに
水面に 映す姿を みないから 言葉にできぬ 唄を歌って
たらればに 踊らされても 笑えれば まだまだ先へ 進む道ある
冷え切った 大地に祈り 額つけ 地球の熱を 計っています
物陰で 鳴き声だけの 秋の虫 空耳なのか 現実味なく
嘘だって 否定されたい ことだから 聞かないふりを し続けている
包みこむ 優しさだけの 抱擁に 恋心まで たどり着けたら