さやなかなるときをここで...

文学について一言

SOSの猿

斉天大聖のお話。

ひきこもる青年の悪魔払いを頼まれる、家電販売員。
株の誤発注の因果を調べる男。
そこにあらわれるのは、われらが斉天大聖・孫悟空。

違和感が物語に冗長感を植え付けたため...

悪貨

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉は、金本位制度下での経済学の法則。
最近は、流行りを嘆く言葉として、転義されて使われることが多いような気もするけど、この物語は、まさに悪貨である偽札が現在のライフス...

日蝕

芥川賞作。
著者は、自分と同じ年の産まれ。
そして出身は蒲郡とご近所(育ったのは北九州だっけ?)。
漠然とモノを書く人になりたいなと、思っていた頃。
その一報と出会う。
そして、当然読んだ。...

自由死刑

何年か前にテレビドラマでやっていた、「あしたの、喜多善男」の原案となった小説。ドラマ自体は毎回みられなくて、結局最終回も見逃したっけ。
小曽根さんのサウンドトラックは秀逸だったよな。
そう、テレビ...

学問

学問だから、愛弟子。
奴隷じゃないんだよね。

生きることは性とともに死をみつめること。
みつめるけど、求めるでもなく、それは自然にやってくるんものなんだ。
それぞれが一定の距離感を保ち続け...

ブラバン

高校卒業から四半世紀がたったのちの、吹奏楽部の再結成するというお話。
25年前と現在を綺麗に織りなして奏でる青春小説。
自分が、40を越えて高校時代の部活の仲間から再結成しようって言われたら、どう...

一瞬の風になれ

著:佐藤 多佳子

物語が終わって欲しくないと、ずっと走り続けてる彼らと一緒に居たいとページをめくる手がもったいなく感じる。

1巻と2巻は刊行当時、友達の家で読んだ。
3巻が出たときにはそ...

天使の歌声

著:北川 歩実

短編集。

家族の、いや親子の物語。
様々な家族が、様々な愛が、様々な憎しみが、事件を呼ぶ。
6編あるうち「絆の向こう側」がタイトルともに一番好み。

短編ゆえのスマ...

ブラフマンの埋葬

著:小川 洋子

未知の生物(四肢はあり、しっぽもある、毛で覆われ、水かきがある)と僕の出会いから別れまでの物語。

優雅な暖かい光が常に物語を照らしている。
風景が綺麗に浮かび上がる瞬間が...