イーヴォ・ポゴレリッチ
於:しらかわホール
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35
リスト:村の居酒屋での踊り(メフィスト・ワルツ第1番)S514
ショパン:ノクターン ハ短調 op.48-1
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
僕の、ショパンに対する感情ががらっと変わった。
こういうショパンの演奏も存在するんだという衝撃。
ショパンが嫌いなワケじゃないよ、聴くのは、リストより好きかも知れない。
でも、弾きたいのはリストだったりする。
「すべての音を正確に、そして大変な感情と表現力をもって演奏した。まるで彼自身がひとつのオーケストラのようであった。」とニューヨークタイムスに書かれるがごとくのダイナミックな演奏。
優しい音と激しい音の表現差が凄まじい。
単なるピアニッシモとフォルテシモの差じゃない。
表現に裏付けされた演奏。
弱い=小さい、強い=大きいってコトじゃないってことを改めて痛感する。
全身全霊で音を受け止めていた。無条件に身体が音に対して解放されていた。
聴いていて、こんなに疲れたのってルンデで戸田弥生さんのイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタの全曲を聴いた時以来かも。
とても、面白くて楽しかった。