さやなかなるときをここで...

ハーモニー <harmony/>

著:伊藤 計劃(ハヤカワ文庫)

マークアップされたテキストで描かれる本作。
HTMLやXMLになじみがあれば、すんなりとそして位置づけも正しく理解できるんじゃないかな。そうでなくても、邪魔にならないくらいのマークアップなので問題ないとは思う。

このテキストの書き方が妙に気に入って読んでいました。

核兵器の使用、テロ・・・全世界規模の騒乱「大災禍(ザ・メイルストロム)」を経て生き残った世界の人達がつくりあげた世界のお話。前作『虐殺器官』の後の世界であろう。
医療の発展とコンピューターによる体内管理で人間の身体が公共財産という認識ができあがった世界。身体に害を及ぼすモノは悪として断罪される。

そんな世界で、少女3人が自殺を試みる。
それが世界に対抗する、いまでいうテロのような、ひとつの手段と見いだして・・・

今の世界でも、行き過ぎた協調は、同調圧力としてストレスに感じるだろうし。個の振れ幅の狭い管理されすぎた、変化のない風景はつまらない。

感情の発露の源泉はどこだ。

面白かった。

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