展覧会の絵 辻井 伸行
あ、これは凄いかも。
と「プロムナード」の1小節目を聴いたときに予感。
ああ、こういう音もいいな。
と「プロムナード」の中盤ではすでに耳は虜。
そして「グノームス」の8小節で意識は完全に音の中。
この音をこう表現するのか・・・進めば進むほど驚き。
一音一音、綺麗に丁寧に演奏されてる。
自分が今この曲達を弾いているというのもあるから楽譜が頭の中に浮かんで、指は自然に動き。圧倒的なあこがれを抱く。
最近、悩んでいた表現も奏法も一筋の光がみえたよう。
『展覧会の絵』は沢山聴いた、生でもCDでも映像でも・・・今の自分には、ここまで多彩な音を表現されている、辻井伸行のピアノ版があっているのかもしれない。
なんだろ、この感じ。
浮遊するようで、甘酸っぱい。
名つけ得ぬ質なんだろうな。