ふりだしに 戻れるのなら もう二度と 誰かに頼る 優しさはない
今日の一言
背負ってる 罪の重さに 耐えかねて 旅立つ空は 黒く染められ
あの時の 躊躇いだけが 本心を 何も隠さず 導いたのに
旅立ちを 知らせる便り 握りしめ 培う夢の 続きは何処で
振り向いて 貴方の残す 足跡を 数えはじめた 新月の夜
そばに居た 真実ですら 忘れてた 幻さえも みえないくらい
都合よく 片面だけを 繕って 残った糸を 隠して逃げる
駄目だよと 言われた途端 好きにしてと 突き放された 次の一手は
走っても 追いつけないと わかってた 放った矢には 毒を仕込んで
惑わずに ここに居たのは 積み上げた 日々の欠片と 明日の笑顔
壊れてた 辞書が治って ゆびきりの 意味がわかった 今日は快晴
指先が 凍えて何も 触れられず 孤独がまして 宙に浮いても
真っ白な 孤独を知った 夜だから 灯りを消さず 眠りにおちて
そばに咲く 素敵な花の 美しさ 気づかぬ時を 無駄に過ごして
目覚めたら 傷だけ残り 下を向く 歩き出すため 声を殺して
何度でも しがみつくから 諦めて ツルの強さを 甘くみないで
幻を 追ったところで 姿なく 夢の中だけ すこし忘れて
形なく 崩れ去っても 見つけると 叫んだ夏の 雨の傷痕
色褪せた 文庫本から 落ちてきた 文字のかすれた 歌の往復
かろうじて 残った細い つながりを 弦に例えて 音にしてみる
信じてた 夢が狂って 襲われて 抗う術は 封じ込められ
君が居た あの街は燃え どこまでも 果てなく続く 恋人探し
燃える空 晴れる時まで 耐え続け モノクロームの 街が叫んだ
苦しみを 共感できぬ 身体には 釘を一本 刺す場所さがす
喜びを わかちあえるし 悲しみも 半減すると 雨に誓って
ひび割れの 由来を知って 直さない 理由を胸に 閉じ込めておく
犠牲者が 生まれる度に 思い出す 遠くて近い 白いコンクリ
目の前の 謎を無視する 強さなど あるはずもなく 我が名を問うか
目を閉じて 選んだつもり あてもなく さまよったのに いつもの所で
無防備な 時間を過ごし 背中には ふわりと揺れる 透明な羽