平台がおまちかね
著:大崎 梢(創元推理文庫)
出版社の新人営業マン井辻智紀の物語。
『平台はおまちかね』名刺代わりの物語。出版社の営業が本屋に来て、いや行って何をするかということを丁寧に物語のなかに織り込...
著:大崎 梢(創元推理文庫)
出版社の新人営業マン井辻智紀の物語。
『平台はおまちかね』名刺代わりの物語。出版社の営業が本屋に来て、いや行って何をするかということを丁寧に物語のなかに織り込...
著:笠井 潔
詩人・シャルルが革命前夜パリで起こった新聞記者射殺事件を目撃する。
その事件は、革命を暴発させたといっても過言ではない。
革命に隠される、一つの死。
平行して、平野啓...
著:田中 啓文
普段は音楽以外に興味を持たない、テナーサックス奏者・永見緋太郎。ただ、謎や不思議な出来事に遭遇すると、彼の前では自明のコトになる。
『落下する緑』に続く、ジャズ短編ミステリ...
ちょっとした勘違いから、『罪・万華鏡』と読む順番が逆転してしまった。あんまり大きな問題ではなくてほっとする。
冬都、春都、夏都、そして秋都。
四季の名をもつ彼女たちの、成長とともに起こる、...
『水に描かれた館』に登場の吹原氏の物語。
精神分析医・吹原の元に連れてこられた、3人の女性、正子、正世、正恵がおこした事件が綴られる。彼女らの友人、魔作子、魔作世、魔作恵が加害者であり得るのだろ...
著:大崎 梢(創元推理文庫)
本格書店ミステリシリーズ第三弾。
やっぱり短編の方が、好き。「本屋が舞台」という感じでしっくりくる。
最初の1編を読んだときに、どうも電車の中に忘れてきたみたい...
著:大崎 梢(創元推理文庫)
幽霊騒動、過去の殺人・・・
書店専門の名探偵が、信州に出張。
地方書店のゆっくりした時間の流れと、留まり続けるヒトの想い。
言葉を摘み取った一つの事件。
...
ひきこもり探偵シリーズの完結編にして長編。
やはり、坂木と鳥井に過去の自分を重ねてしまう。
どちらも自分なのだ。
動物園での野良猫の虐待事件が彼らに持ちかけられる。
中盤でどうしようも...
「ひきこもり探偵、外出す」
と帯にあるように前作「青空の卵」の続き。
彼らの物語を読むのは正直つらい。
そこに自分が居るような錯覚がどうしても抜けきらない。
物語が進むにつれて...
ひきこもりのコンピュータープログラマー、鳥井真一と
外資系保険会社営業マン、坂木司が糸を解き紡ぐように日常の謎を解いていく。
坂木司が涙を流す以上に、僕が涙を流したのかもしれない。
かつ...
創元推理でオトナの恋愛小説。
竪琴と鯨の物語。
夭折の詩人の日記が時を経て、詩人の孫へ手渡る。
日記を託した女性の孫から・・・
心の奥にずんと沈み込むような深い小説。
『雪の断章』『忘れな草』『花嫁人形』と続いた孤児四部作の最後のお話。
同時期の同じ枠組みでのそれぞれのヒロイン達とそれを見守る男達の物語なので、当然のごとく相関をしている。それぞれの物語で悲しみ...
3人目の運命の少女のお話。
徐々に壮大な話の全体像があらわれて
最終章へといざなう。
権力争いの駒として育てられる二人の少女の物語。
前作『雪の断章』と同じ時系列で進んでいると思われる物語。
同じ顔が違う顔をしてあらわれ消える。
物語は、恋いとは愛とは心の波紋をえがく、本音を見い...
<館>三部作の次は<孤児>四部作。
そのトップバッターであり著者のデビュー作でもある。
孤児院で暮らす少女。
北海道にやってきた青年。
一度は容易く出逢った・・・・二人の絆が産む物語。
...
少女と館をめぐる3部作の完結編。
「崖の館」と「水に描かれた館」を補完して一つの恋と一つの絵画の物語が紡がれる。行間に他の2つ作品の風景があふれる。幻想小説。
昭和50年代にこれらの作品が書か...
神秘小説かな。
が、最後はロジックでもって幕を閉じるミステリ。
文節の中で語られると別の意味を持ち、語られれてこその言葉なのだけど、単独で取り出しても印象的だったので、二つの言葉を引用。
...
1977年にこんな「館」ミステリあったんですね。
今、読んでも新鮮です。
洋館・封鎖・美女・遺産・・・・そんな風景に、密室ミステリ。
ある意味一つの絵画かな。
【第14回鮎川哲也賞受賞作】
久しぶりに鮎川賞受賞作を読んだ。
やっぱり好みの雰囲気をもつ作品で嬉しかった。
重なり合うような謎。
事件の人と人を繋ぐ、麻美という視点。彼女は視点であり、い...
二人の少女が人をふたり殺す物語。
ざらざらした砂っぽい感じがずっとつきまとう。
懐かしさと新鮮さの心地よい同居。
直木賞作家。
著:大崎 梢(創元推理文庫)
帯に「書店の謎は書店員が解かなきゃ!」とあるように本格書店ミステリ。
ありそうで無かったような・・・法月さんの図書館シリーズはあったけど。
あとは「50円玉20...
ユーモアミステリ。
これで、トリックもお馬鹿な感じだったらどうしようか、なんて読んでいるうちに、館のトリック(って書くだけでネタバレになりそうだけど)はほぼわかったんだけどね。
ラストは良い感...
火事で親友を亡くした過呼吸持ちの主人公。
親友が残した携帯電話から、焼死したはずの親友の声が聞こえてくる・・・
火事の真相を探るべく、一つ一つの謎に立ち向かっていく。
『しゃばけシリーズ...
Why had done it ?
なぜそうせざるをえなかったのか
久しぶりに綺麗なホワイダニットの世界を堪能。
「津原やすみ」名義の少女系小説やホラー系の作家さんというイメージがあったので...
『矢吹駆誕生の謎に迫る笠井潔の処女長編小説』とあるように。
『バイバイ、エンジェル』、『サマー・アポカリプス』、『薔薇の女―ベランジュ家殺人事件』、『哲学者の密室』と続いていく矢吹駆シリーズの0作目...
JAZZとミステリという、まぁ好きなモノが合体すれば、楽しさも倍増する。
東京創元社のミステリ専門誌「ミステリーズ」にも掲載されていて、購読していた頃の作品ばかりなんだけど、それ以外に書き下ろしあり...
1年半以上、本棚に置きっぱなしになってたんですけど、
お勧めです。
読むべき時に読む本が現れる。
読んでいるときにそんな思いにとらわれる事が多々ある。この日記にも何度か書いている。そうい...
著:笠井 潔
眩暈くらくら、一気に読まないと破綻してしまいそうでした。
竹本健治の「ウロボロスの偽書」への応答として書かれた、メタミステリ。
読む人を選ぶ作品なんだろうね、ハードカバーが...
著:北川 歩実
短編集。
家族の、いや親子の物語。
様々な家族が、様々な愛が、様々な憎しみが、事件を呼ぶ。
6編あるうち「絆の向こう側」がタイトルともに一番好み。
短編ゆえのスマ...
著:アン・マキャフリー
訳:赤尾秀子
気持ちの良い、中編作品。
帰りの新幹線用にと持ってきたんだけど、外は雨だし寝るには早いので手に取ったら、一気に読了。
王宮から出奔したプリンセスの...