あの場所に 君はいないと 知ってても 姿を探す 時は曇って
涙・哀・惜について一言
忘れたら 言葉の壁に ぶつけるね やるならいっそ 人型抜けば
いつまでも 聞いてくれると 思ってた 旅立つ時の 熱い抱擁
細々と 受話器の向こう 想像し 語りかけても 誰もいなくて
そっと触れ 近くにいると 感じたい 視線の先に 冷えた指先
もう次を 迎えることは ないからと 思考と共に 身辺整理
脈拍が 暴れるように 踊りだし 胸の痛みは どこまで続く
降ってきた 免罪符には 書いてある 自己責任で 使用しましょう
戯れを 許さないでと 泣きついた 教師はそれを 皆に与えた。
諦めを 綺麗事なら 隠してよ 仮面の下で 崩れる笑顔
どうしても 無限に生きる 貴方には 自分がいると 誤魔化しつづけ
戦争が なくても爺に 逢えたかと 祖母の呟き 答えに惑い
ただ此処に いて欲しかった 線香の かおりの中に のこしたものは
目をとじて あかりの方に 顔を向け 忘れかけてる 記憶を呼んで
手をあわせ ただ思い出を 語るとき 君の名前が 刻まれたよう
堪えても 零れ落ちてく 涙なら 結晶化して 胸に飾るよ
春に見た 泣き顔滲み 夏故の 笑顔の裏に 憂続いて
声からは 想像できぬ 想いなら 雨がふったら 濡れて歩こう
風が吹き たったひとつの 葉が落ちて 始まりの歌 聴こえてきたら
歌声が 静かになって 遠くから 聴こえる声に 惹かれるままに
本当が 何処かへそっと 逃げていく 抜け殻だった 思い出の日々
別れには ちょうどよいから 持ってきた 視線遮る 霧雨に傘
追いかけて 追いつかないと わかっても 泣き顔だけは 見せたくないの
想い出を 偲ぶ形は それぞれで 供えた花の 香りも違い
ひとりでも 大丈夫だと 強がった 時計の針に 怯える深夜
行動を たったひとつの 価値観に 押し込んだなら 息苦しくて
何気なく 本音がポロリ 目頭も 熱くなりつつ 重ねるなにか
それぞれが 想い描いた カタチなら きっと届いた 空に明日に
このドアを 開けたらそっと 行くのなら これからずっと 見守っていて
この音を 届けたくって 吹き続け そこに居たのは 幻ですか