しとやかに 撫でた指先 今はまだ ここに居ぬから 朝まで待って
謎・夢・幻について一言
血のにじむ 言葉を声に 変えたのを 昨日の君が いつか許して
知ってるよ 君の言葉に 隠れてる わずかな棘は 優しさの影
どこまでも 夢の続きに 隠したら 肉は滅んで 境目もなく
囁いた 記号の意味は 埋められた 宝のありか 印した地図へ
永遠に 繰り返されて 作られた ほんの僅かな 頁に赤を
壊れてた 電気仕掛けの 預言者が この日だけはと 動いたようで
さし迫る 重みに耐えて 崩れ出す あなたの声が 少し足りない
駆け出した 明日はいつか 消え去って 声はどこかで 響き続ける
建前を 壊していける 青さなど 不惑をこえて 問い続けても
音もなく 窓を開けたら そこに居た いつまで眠る 氷の柩
どこにある 探し続けて 月は満ち 眩しさ片手に 振り向いた時
遠くから 呼ばれたような 雪の声 日の出は別の 音を生みだす
少しなら 誰も知らない 足跡を 追いかけたって 時は戻せる
壊れいく 温度計なら 計れると 誰も知らない 声を聞かせて
日が射して そっと開いた 閉じた羽 微睡みのなか 囁く小指
ひとりだと 思い込んだら 声がして 不安な夜も 今夜で終わる
緊張が 緩む時まで そこにいて 描いた夢が 目の前にある
裏返し 透かしてみたら 見えるのは アラではなくて 新たな世界
理想だけ 追いかけできた 分身も 結局いつも 離れていって
鎮まれと 贄を差出す その前に 出来ることなら 言葉を歌を
力なき 言葉を支え 歩きだす サイコロだって 役に立つから
不安だけ 増幅つづけ 物の怪に 遠くで笑う 声が光って
暗闇が 孤独を連れて やってくる きっと誰かが 同じ空見て
この路は 君の元まで 続いてて 歩いていけば きっとあえるね
幻と 現でちゃんと 遊ぶから 妖なんて 惑わされない
鏡には 映らないから 気を抜いた 笑顔の先に なにが見えるか
激戦を 勝ち抜いたから ココにある 君の想いの 詰まる装い
横顔に 優しさ見つけ 微笑んだ 明日は晴れと 勝手に決めた
何気ない 言葉の端に 見つけては 手帖広げて 星印つけ